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[過去のコラム]
2003/05/31written by Kazuo Tanabe

住基ネットとインターネットの接続

 IT関連ニューススクラップにある5/28付けの毎日新聞の記事に大変興味深い調査結果がある。長野県本人確認情報保護審議会の報告書で長野県下27の自治体で住基ネットとインターネットが物理的に接続されているという、なんとも恐ろしい調査結果である。
 情報セキュリティなどの専門家が少ない(あるいはいない)自治体でのこのようなネットワークの構築や運用は非常に危険である。それを業者に委託する場合にはコストとしてその費用を自治体が負担しなければならないわけだが、報告書にもあるが、そのコスト負担と運用上のメリットなどを考慮すると、住基ネットに接続しないという選択肢を選ぶこともありえると思う。

> 報告書に対し、総務省畠中誠二郎自治行政局長
> は会見し、「いたずらに不安をあおることは極めて
> 遺憾だ。住基ネットは極めて安全なシステムであ
> り、これまでも何も問題は生じていない」


 住基ネットは極めて安全なシステムでありとこの局長さんはおっしゃっているが、物理的に接続されたネットワークはインターネットに接続されているネットワークも含めたシステムであり、物理的に接続されている以上、適切な管理などが行われていなければ安心は絶対に出来ない。管理者権限で設定を書き換えられてしまえば簡単に住基ネットにインターネット側から接続できるようになってしまうであろう。

 もう少し総務省の方も現実をしっかりととらえ、本当にそれが“国民のために役に立つ”システムなのかを考えていただきたい。メリットとデメリットをしっかり説明し、どのようにデメリットを抑えていくのかをもう少し考えていただきたいと思う。

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